影山

ラッピングバス製作の流れ

今から20年以上前に,当時の東京都知事だった石原慎太郎さんの時代に東京都の路線バスに車両全面広告を取り入れたことをきっかけに,全国的な広がりを見せたラッピングバス。当時は珍しさもありましたが,今では地方都市に行ってもラッピングバスを珍しくもなく見かけるようになりました。学習塾やラーメン屋さんまでラッピングバスで広告している様子が見られます。

このラッピングバス,どのようにして製作されるのでしょうか?

路線バスや高速バスに導入されることの多いラッピングバスですが,広告主となる企業とバス会社との間で契約がなされます。とは言っても,契約しただけではラッピングバスは出来上がりませんから,ラッピングバスを製作する会社が関係してきます。場合によっては広告代理店が全体をプロデュースすることもありますし,広告を打つ企業が製作会社に依頼したり,バス会社が製作会社に「こんな案件があるんだけど・・・」と持ち掛けて下さることもあります。

いずれにしてもどの車両にどのようなデザインを施すのかを決めなければなりません。ここで問題になるのが各自治体の条例です。ラッピングの面積や色遣い,デザインに関する様々な規制が取り決められています。ですから信頼できるラッピングバスの製作会社に相談してみると良いでしょう。弊社はバス協会や自治体への申請,デザイン,製作,施工そして終了時の剥離作業まで一貫して取り扱う専門業者ですので,ご相談いただければ幸いです。

千葉県の場合,デザインが出来上がってそれでOKというわけではなく,自治体に申請する前に県のバス協会で事前審査を受けることになっています。そこで許可されると今度は自治体への屋外広告物設置の申請をすることになります。(各バス会社のどの車庫に保管されるかによって申請する自治体も変わってきます。)自治体の承認が得られると実際に製作に取り掛かることができます。そしていよいよ現場での貼り施工です。ですからデザインの打ち合わせから実際にラッピングバスが完成するまでは,最低でも2カ月程度は見ていただく必要があります。