影山

従来品IJ180シリーズとの違いについて

これまで長年3M™の屋外長期サイン用に活用されていた180シリーズに代わって280シリーズと280シリーズにマッチしたオーバーラミネートフィルム 8428Gが登場して1年半ほど経過しました。弊社でも現在メインで使用するグラフィックフィルムとして活躍しています。

そもそもここで述べているグラフィックフィルムとは,長期の屋外使用にも利用可能な高い耐候性をもったインクジェットプリンター用フィルムのことです。従来品の180シリーズ(正式にはIJ180シリーズ)も最高峰のグラフィックフィルムとして世界的に大活躍していたフィルムです。それをさらに改良したのが280シリーズ(正式にはIJ280シリーズ
です。

メーカーのサイトによると「この革新的なインクジェット印刷用メディアは、これまでにない曲面追従性と施工後の浮きのリスクを減少させる特徴を備えており、希望の位置に正確に施工できます。 IJ280の使用で、素早く、最高の仕上がりが得られます。その優れた曲面追従性により、従来より少ない加熱で施工できます。」と記されています。本当にそうなのでしょうか?弊社でもかなりの実績を積んでまいりましたので,実際に使ってみた現場からの声をお伝えしたいと思います。

  • 施工がよりスピーディにできるようになった
    • 接着力が強すぎず弱すぎず絶妙なバランスなので,とても貼りやすくなっています。
  • 曲面追従性が高くなっている。
    • これは新開発のオーバーラミネートフィルム 8428Gのおかげかもしれませんが,今まで以上に曲面への追従性が高くなっており施工のしやすさに繋がっています。
  • エア抜きのしやすさ。
    • 180シリーズでもコンプライ加工の物はエア抜きがしやすかったのですが,それ以上にエア抜きがしやすくなっていると思います。
    • ただしよく注意していないとエア抜きできたと思っても実は残っていて,直射日光に当たるとその部分から一カ所にエアが集まってきて溜まって膨らんできてしまうということが何度かありました。これが施工の不備による現象なのか,それとも280シリーズ特有の性質なのか,そこの部分はまだ十分な検証ができていません。とはいえ,しばらくすると何事もなかったかのように馴染んでくれますので,おそらくは製品側の特性なのではないかと考えています。
  • 剥離した時に糊が残らない
    • 180シリーズでもそうでしたが,何年も経った場合でも剥がしたときに糊が残らずきれいにはがれてくれます。これはラッピングした材料を全部剥がしてまた違うデザインのラッピングをする時などにとてもありがたいことです。

という具合に,間違いなく280シリーズは180シリーズよりも良い品質のものになっていると思います。メーカーには引き続き改良を重ねてさらに高品質なフィルムへと成長させていただきたいと願っています。